このサイトは、Part 1〜6 を順番に積み上げていく構成です。まだ全体像を見ていない場合は、先に Java Web開発コースの全体像 を読むと地図がつかみやすくなります。
この記事では、その地図を使ってどう歩くかを整理します。
「今の自分はどこにいるのか」「次に進んでよいのか」「詰まったらどうするか」。この3つに答えられる状態を目指します。
Part 1〜6 の学習順の考え方
このサイトの本線は、次の順番で積み上げていく構成です。
| Part | 内容 | 実行環境 |
|---|---|---|
| Part 1 | 導入 + Java の値・条件分岐 | ブラウザ(paiza.IO 等) |
| Part 2 | くり返し・メソッド・配列 / リスト | ブラウザ |
| Part 3 | ローカルに移行 + エラーの読み方 + クラスとオブジェクト | VS Code + JDK |
| Part 4 | HTML / CSS / JavaScript の最小セット | VS Code |
| Part 5 | DB / SQL の基本 | VS Code + DB |
| Part 6 | Spring Boot で画面・API・DB をつなぐ | VS Code + Spring Boot |
各 Part は前の Part で学んだことを使います。Part 4 の JavaScript では Part 2 のくり返しや条件分岐が出てきますし、Part 6 の Spring Boot では Part 3〜5 の知識が土台になります。
順番を飛ばすと「何の話をしているか分からない」状態になりやすいので、初めての人は Part 1 から順に進めるのが一番確実です。
100% 理解してから進まなくてよい
Part を進める基準で一番大事なのは、「完璧に覚えたか」ではなく「次の内容を読んで手が止まらないか」 です。
たとえば Part 1 で if 文をやったあと、条件式の書き方を全部暗記していなくても構いません。「if は条件によって動きを変えるもの」と分かっていれば、Part 2 の for 文で if が出てきたときに「ああ、あれか」と読めます。
忘れたら戻ればよいだけです。前の記事はいつでも読み直せます。
Part ごとの「次へ進んでよい」目安
Part 1(導入 + 値・条件分岐)
- paiza.IO で Java のコードを貼り付けて実行できる
- 変数に値を入れて、
System.out.printlnで表示できる if/elseで条件によって出力が変わるコードを読める
ここでは「自分で書ける」より「読んで動きを追える」が基準です。
Part 2(くり返し・メソッド・配列 / リスト)
for文で繰り返し処理が何回動くか追える- メソッドの呼び出しと戻り値の流れが読める
- 配列や
ArrayListに値を入れて取り出すコードが読める
Part 2 が終わると、ブラウザでの学習はひと区切りです。Part 3 でローカル環境に移ります。
Part 3(ローカル移行 + エラーの読み方 + クラスとオブジェクト)
- VS Code と JDK をインストールして、Java ファイルをローカルで実行できる
- 実行の途中で止まったとき、エラーメッセージから場所と原因を探せる
- クラスを作ってオブジェクトを生成するコードが読める
- 「フィールド」「メソッド」「コンストラクタ」という言葉の意味がだいたい分かる
「クラスの設計が自分でできる」までは求めません。Spring Boot で出てくるクラスを読むための土台があれば十分です。
Part 4(HTML / CSS / JavaScript)
- HTML でページの骨組みを作り、CSS で見た目を調整できる
- JavaScript でボタンクリック時に画面を変える処理が読める
fetchで外部のデータを取得して画面に表示するコードが読める
フロントエンドを深く学ぶ回ではありません。Part 6 で Spring Boot の API と画面をつなぐために必要な最小限です。
Part 5(DB / SQL)
SELECT/INSERT/UPDATE/DELETEの基本形が読めるWHEREで条件をつけてデータを絞り込めるのが分かるJOINでテーブルを結合する理由が説明できる
SQL の応用パターンを覚える必要はありません。Part 6 で Spring Boot からデータベースを操作するときに「何をしているか」が追えれば大丈夫です。
Part 6(Spring Boot)
- Spring Boot プロジェクトを起動して、ブラウザで動作確認できる
- REST API の GET / POST / DELETE がそれぞれ何をしているか説明できる
- 画面からデータを送り、DB に保存して、一覧に表示するまでの流れを追える
Part 6 が終われば、小さな Web アプリが1つ動いている状態になります。ここがこのサイトの本線のゴールです。
詰まりやすいポイントと対処法
Part 3: 環境構築
Part 3 の最初で VS Code と JDK をインストールします。ここは学習の内容そのものではなく作業ですが、初めてだとエラーや設定の違いで止まりやすいポイントです。
対処のコツは、記事の手順どおりに1つずつ進めることです。先回りして余計なプラグインを入れたり設定を変えたりすると、原因の切り分けが難しくなります。うまくいかないときは、一度アンインストールしてから記事の手順をやり直すのが早いことも多いです。
Part 5: SQL
SQL は Java とは文法がまったく違うので、最初は戸惑います。特に JOIN は「なぜテーブルを分けるのか」が腑に落ちないまま読むと混乱します。
対処のコツは、実際にデータを入れて結果を見ることです。SQL は結果がすぐテーブルで返ってくるので、「この条件だとどの行が出るか」を自分で予想してから実行すると理解が進みます。
Part 6: Spring Boot
Part 6 では、今まで別々に学んだ Java・HTML・JavaScript・SQL が一度に登場します。「どこが何をしているのか」が分からなくなりやすい Part です。
対処のコツは、データの流れを追うことです。「画面からどんなデータが送られるか → Java のどこで受け取るか → DB にどう保存されるか」を1本の線で追えると、コード全体の見通しが立ちます。一度に全部を理解しようとせず、GET(取得)だけ、POST(追加)だけ、と1操作ずつ追うのが効果的です。
Git は本線と並行して進める
Git は、Part 1〜6 の外にある「余裕があればやるもの」ではありません。Part 3 でローカルに移ったら、本線と並行して進めてください。
理由は、AI にコードを書かせる場面が増えたことにあります。
このサイトの学習ゴールは、全部を自力で書けるようになることではなく、AI が出したコードを読める、少し直せる、動作を確かめられることに置いています。書く量が減るぶん、読んで採否を決める量は増えます。
そして、AI が変更したコードを採用する前に読む手段が、Git の差分です。
- 「1か所だけ直して」と頼んだのに、3ファイルが変わっている。これに気づけるのは差分を見たときです
- 戻せると分かっていると、大きく頼めます。 元に戻す手段がないと、依頼を小さく刻むしかなくなります
- 動いていた状態がコミットで残っていれば、どの変更で壊れたかを後から特定できます
コミットメッセージを AI に書かせてもかまいません。必要なのは、書く側ではなく読む側の力です。
どこまでやれば足りるか
Git の記事は7本ありますが、Part 3 の時点で全部やる必要はありません。
- Part 3 で: Git と GitHub の役割を知る、VS Code で変更を見てコミットする の2本。「ファイルを保存する感覚で履歴を残す」ところまで
- AI にコードを書かせ始めたら: AI が変更したコードを Git で確認する。差分の読み方、
git restoreでの戻し方、コミットしてはいけないもの - ポートフォリオを見せる段階で: GitHub にコミットを push する
ブランチとコンフリクトは、チームで開発するようになってからで間に合います。
目的別の進め方
就職を急いでいる人
Part 1〜6 を通しで進めるのが最短ルートです。
Part 6 まで終われば「Spring Boot で CRUD アプリを作った」という実績ができます。完璧なアプリを目指すより、動くものを1つ持っている状態を早く作るほうが先に進めます。
ただし、Part 6 の完走と応募開始は同じタイミングではありません。 どの時点で応募してよいかは どこまで学べば応募していいか にまとめています。学習を続けながら応募する形もあります。
まず1本動くものを作りたい人
進め方は「就職を急いでいる人」と同じく、Part 1〜6 の通し学習がおすすめです。
違いは、Part 6 のあとに自分なりの変更を加えてみることです。たとえば、サンプルの「ユーザー管理」を「本の管理」や「メモ帳」に変えてみる。フィールドを1つ追加する。表示順を変える。小さな変更でも「自分で考えて動かした」経験になります。
学び直しの人
他の言語を触ったことがある人や、以前 Java を少しやったことがある人は、Part 1〜2 は流し読みで構いません。各記事の冒頭と確認ポイントだけ見て、知っている内容なら次へ進んでください。
重点的に読むのは Part 3 以降です。特に Part 4(フロント)と Part 5(SQL)は、Java 経験者でも触れていない場合が多い領域です。Part 6 の Spring Boot は、Java の基本が分かっていれば比較的スムーズに入れます。
挫折しにくい進め方
小さく進める
1日で1記事を終わらせようとしなくて構いません。1回の学習で「記事の前半だけ」「コードを1つ動かすだけ」でも十分です。
大事なのは止まらないことです。1日5分でも、前回の続きから読み始められれば学習は続きます。完璧に理解してから次へ、ではなく「だいたい分かったら次へ」のほうが結果的に早く進みます。
写経より少し変えて動かす
記事のコードをそのまま写すだけでは、タイピング練習になってしまいます。コードを動かしたら、1か所だけ変えてもう一度動かすのが効果的です。
たとえば System.out.println("Hello"); を動かしたら、"Hello" を "Hi" に変えてみる。if の条件を > から >= に変えてみる。変えた結果が予想どおりなら理解できている証拠ですし、予想と違ったら「なぜ違うか」を考えることで理解が深まります。
エラーを読んで戻る
エラーが出たとき、すぐに答えを検索するのではなく、エラーメッセージの1行目を読む習慣をつけると力がつきます。
Java のエラーメッセージは英語ですが、最初の1行にたいてい「何が問題か」が書いてあります。cannot find symbol なら「その名前が見つからない」、';' expected なら「セミコロンが足りない」。これだけ分かれば、該当する行を見直して自分で直せることが多いです。
どうしても分からないときは、そのエラーメッセージをそのまま検索するか、前の記事に戻って同じ書き方を確認してください。
次へ
自分の現在位置に合わせて進んでください。
これから始める人は、Part 1 の最初の記事 Java を1回動かしてみる へ。
途中で止まっていた人は、止まった Part の最初の記事に戻り、確認ポイントを見直すところから。位置を見直したいときは Java Web開発コースの全体像 に戻ってください。
Part 6 まで終わった人は、就職に向けた整理に移ります。この就職ガイドの残りが、その順番に並んでいます。
- 応募してよい時期を決める → どこまで学べば応募していいか
- 求人の探し方を整理する → 未経験の求人検索で分かること、分からないこと、求人票のどこを読むか
- 書類を作る → 履歴書・職務経歴書のポイント、ポートフォリオの作り方
作ったアプリを GitHub に上げるところは GitHub にコミットを push する にあります。